2023年5月
振り返る意味での集大成から初心を思い起こす。
個人的なことで申し訳ございませんが、今年の8月で40歳になります。
ガレージランドを立ち上げたのが30歳でしたので、今年で9年目、来年で10年目となります。
そりゃあ振り返れば色々なことがあるのは当然なわけで、それを言い出したらキリがないのでやりませんが、一つだけお話しさせていただきたく。
30歳の創業時に、初めて自分で輸入したエアストリームは弊社の事務所用でした。
牽引する知識も薄く、当時メインで乗っていたシボレーアストロ(今は奄美大島)で31フィートのエアストリームを本牧埠頭から牽引し、レインボーブリッジ上で風や大型トラックに煽られビビりながら運転していたのを覚えています。
輸入して持ってきたは良いものの、今度は内装です。
どこまで、また、どうやって解体すれば良いかも分からず、使えるものは使えるんじゃない?なんて甘い考えでおりましたが、バラせば出てくる、アメリカ人の長年の蓄積された生活ゴミや、ホコリ、小銭、そして大量のネズミのフンに、初っ端から心を折られそうになったものです。特に私は臭いがきつかったのを覚えております。(未だに苦手ですが)。
それでもなんとか、今では考えられないくらい時間をかけて解体を終え、床や壁の直しをある程度終えた時にようやく、スタートラインに立ったような気がしました。
そこからのレイアウト決めや机やソファ、棚づくりなどは無知の素人DIYでしたが楽しいものでした。
当時、事務所として作った内装がこちら。
この経験が弊社が在庫車として販売している「軽仕上げ」のベースとなっております。
私としては、解体からベースとなる状態までの辛い作業は、これからヴィンテージトレーラーをご購入し何かをされようとしている方にとって、余計なマイナス面だと考えます。
ですので、そこまでのベースはこちらで整えますので、楽しい部分からお客様にはスタートしてもらいたいなと。
そんな思いでこれまでやってきており、今後もやっていくわけですが、軽仕上げはあくまでベースですので、お客様のご要望で様々な内外装を施工してきました。
流石に、お客様オーダーの車両は素人の私がやるわけにはいきませんので、私はあくまで指示役で、作業は職人さんにお願いしておりますが、久しぶりに一から自分で仕上げをしている一台があります。
1955年 スパルタン ロイヤルマンション ダブルエンダー 35フィートです。
3年近く前に仕入れているのですが、ストックリストに載せずに仕上げの機会を狙っておりました。
外装は非常に状態が良く、内装も解体せずとも使える状態かどうかギリギリだったのですが、ここは自分が最初に仕上げたエアストリームから、どこまで成長できたかを判断すべく、一からやることといたしました。
↑は、解体し、内側からコーキングを行い、断熱を入れ、胴縁を打ったところです。
そして現在はまだまだ途中ですがこんな感じ↓です。
まだ途中ですが、
最近よくインスタグラムのストーリーでその車両の仕上げを載せているのでよろしければご覧ください。
ガレージランド インスタグラム
それでは。
応接トレーラー。
弊社ではオープン時から、お客様をご案内するデモトレーラーとでも言いますか、応接トレーラーを用意しております。
カフェを営業している際は、それが飲食スペースにもなっていたわけですが、カフェを営業していない現在は、客間として使用しております。
先月までは、売れていた1946年のスパルタンマナーを2年ほど客間として使用しておりましたが、お客様の造成の準備ができたので、納車させていただきました。
その関係で、次のトレーラーを準備しなければならなかったのですが、ちょうど同じサイズの1947年スパルタン マナーが在庫で仕上がってきていたので、それを使用することにしました。
なかなか良い感じにまとまっております。
また、スペース的にもう一台はまりそうだったので、これも在庫車の1947年ウエストウッド タホもレイアウトしました。
2台とも1947年と弊社が取り扱っている年代でもかなり古いモデルとなります。
エアストリームももちろん良いのですが、スパルタンやボールズエアロ、ウエストウッドやシャスタなど様々なメーカーのアメリカンヴィンテージトレーラーがございますので、
ぜひ、実際にご覧になりにいらしてください。
なお、ご来店の際は事前にご連絡をいただきますようお願いいたします。
それでは。