スパルタン ロイヤルマンション ダブルエンダーの窓。

在庫車だった1955年スパルタンロイヤルマンションのダブルエンダーですが、
正直、個人的に気に入っていたのであまり露出する事なく、ASKで出していたのですが、お客様の目についてご売約の流れになりました。

手直しが必要な車両でしたので、コツコツと直していたのですが、その中でのネックが前後の窓。
カーブがきつく、新車時は、フロントと左右という3分割に施工されているのですが、せっかくのパノラマビューなので、一枚でできないかなと、相談させていただいておりました。

当初はアクリルを熱で曲げカーブを作るという作戦でしたが、
アクリルで2mオーバーのサイズを加工するのはやはり容易ではなく、苦戦が続きました。

そこで、品を変え、ポリカーボネートで曲げるという作戦に変更したのですが、
それでもボディーラインに合わせてきれいに曲げることがなかなか難しい。
ここからは施工業者さんの知恵と技の見せ所。

まあそこからも紆余曲折ありましたが、きれいに収めることができました。
オリジナルとは違った方法での窓の止め方にはなりましたが、オリジナルでは3枚使っているので繋ぎ目部分にモールが入るので視界の一部に切れ目が入ってしまうのですが、今回は一枚ですので、前後のビューがオリジナルより良いです。

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お客様にも気に入っていただいているので、嬉しい限りです。

実は、こちらの車両を販売後に、やはりダブルエンダーが欲しいなと思い、いろいろと探していたのですが、なんと見つけることができました。
まだ販売するか自社使用するか決めてないので、ウェブ上に情報は出しておりませんが、かなりお高いんですよね。
希少な車両なのでしょうがないですが。
さてどうしようかな。

それでは。

巻き込まれトラブル。

あまりやらないようにしているのですが、単純なトレーラーの陸送依頼を受け対応してきました。
ヤフオクで購入したトレーラーを、購入者のところまで陸送してくれと言うお話しで、尚、現物はご覧になられていないとのこと。

私も画像のみ確認したのですが、一応、スケルトンにし、床や壁や天井は合板を新しく張り替えてある状態。
年代的には1980年代のアメリカントラベルトレーラーの一般的な形なので、まあ、大丈夫かなと安請け合いしてしまったのが運の尽き。

西の方から引き上げ、関東近郊までおよそ300キロ程度。
結果から言うと、私が牽引で走行したのは10キロにも満たなかったです。

まずは引きあげた場所から最寄りのICまで10分少々の牽引。
特に走行異常はなかったので、そのまま高速に乗ったのですが、ものの数分でトレーラーのタイヤから煙が。。。
速やかに退避場所に停め、ジャッキアップしタイヤを外し確認。
タイヤの内側とタイヤハウスが干渉しており、それが擦れ、タイヤが焼けて煙がでてしまっておりました。

最初はオフセットが異なるタイヤを付け、当たっているのかと思いましたが、他のタイヤを確認してもギリギリでしたが干渉していない様子。
そうなると別の問題かと、タイヤハウス側を見るとなぜか歪んでいるので、ボディー側の問題かと、内側を確認。
フロアと壁が繋がっていない状態で、壁が外側に押し出されており、タイヤハウスもそれに合わせて外に押し出されており、それが原因で干渉している状態でした。

根本的な構造上の問題で、箱としての形があるだけで何も強度がない状態。
腐っていたフロアや梁を無視して、ただ、合板を張って体裁だけ整えただけのハリボテですね。

取り合えず、タイヤハウスとタイヤの当たっている部分を叩いて、なんとか干渉をなくし、数キロ先のPAへ行き、私の依頼者である購入者に連絡。
購入者は販売者と連絡をとり、今後の対応を協議。
私としてもこんな状態のものは牽引できないとお伝えし、構造上欠陥がある旨を両者に伝える。

最初、なぜか牽引した私に問題があると悪者扱いされたので、販売者の言う所のプロを連れて現状確認しに来ることに。
プロの方も現状を見るまでは私を悪者扱いしていたのですが、現車を確認し、トレーラーを直した販売者に問題があることを認識。
プロの方も牽引でなんとかなると思っていたようですが、牽引ではどうにもならない状況で、さらに、28ftサイズのトレーラーを積める積載車のあてはなかったようで、解決策はお持ちではない様子。

私はというと、28ftのトレーラーを積載できる業者さんを知っておりましたので、連絡をとり、日程まで調整済み。
さらには、これ以上ボディーが広がらないように内側から補強する用の最低限の木材も手配済み。
ビスや工具はそもそも積んであるので、問題なし。
結局、私が解決策を持っていたので、購入者は強気に出ることができ、販売者がほぼ全面降伏な状態で終了。

私も悪者扱いされ、イラッときていたので、きっちり理で詰められるよう、証拠も抑え、解決策まで全て段取りいたしました。
ただ、時間の浪費と無駄なストレスで、結局、良い仕事ではなかったですね。
最近、受託のお仕事もちょいちょいいただくのですが、
あまり良い思いをしていないので、今後はお断りしようかとも思っております。

トレーラーの購入をご検討の皆様はどうか、このようなトラブルにならないようにご注意ください。
気づくことなく走行していたらタイヤから出火するか、ボディーが砕けるか、タイヤがバーストするか。
まあロクなことにはならなかったでしょうね。

自己の過大評価かもしれませんが、ここまで小さなトラブルで済ませられたのは私のおかげだと自負しております。

それでは。